なぜ僕は、WordPressを立ち上げるのに5年もかかったのか?
正直に告白します。 このブログを立ち上げるまでに、私は丸5年という歳月を費やしました。
「40歳にもなって、何を大げさな」 「サーバーを借りて、WordPressを入れるなんて10分で終わるだろ」
エンジニア界隈の強い人たちなら、鼻で笑うかもしれません。 でも、適応障害で会社を辞め、玄関のドアを開けるのさえ怖くなった「1HP(ヒットポイント)」しか残っていない僕にとって、その10分は、エベレストに登るよりも高い壁に見えていたんです。
昔の「Web制作の常識」が、今の僕の足を引っ張っていた
僕が5年も足踏みしてしまった最大の理由は、皮肉なことに**「少しだけWeb制作の知識があったこと」**でした。
かつてのコーディングの現場を、僕は知っていました。
- FTPソフトを立ち上げて、ちまちまとファイルをアップロードする
- サーバーの管理画面で、冷や汗をかきながらデータベース(MySQL)を手動で作る
- パーミッション設定を一つ間違えるだけで、サイトが真っ白になる恐怖
「一度始めたら、あの面倒な作業が待っている」 「ミスをしたら、また誰かに怒られるんじゃないか」
そんな古い記憶が呪いのように付きまとい、**「WordPress=重労働」**という勝手なイメージを膨らませていたんです。 知識があるからこそ、「完璧に準備が整わないと、始めてはいけない」という完璧主義の罠にどっぷりとハマっていました。

「失敗したらどうしよう」という1HP特有の恐怖心
適応障害を経験した人なら分かってくれるかもしれませんが、心が弱っている時、新しいサービスに「クレジットカードを登録する」という行為すら、命を削るような決断に感じられます。
「もし途中で投げ出したら、また自分を責めることになる」 「お金だけ払って、何もしなかったら家族に合わせる顔がない」
そんな不安が頭の中をぐるぐる回り、気づけば5年。 住宅ローンの支払いは待ってくれないのに、僕は「準備」という名の逃避を繰り返していました。
でも、今なら分かります。 僕を縛っていたのは「技術的な難しさ」ではなく、「完璧にやらなきゃ」という、自分で勝手に作り上げた思い込みだったんです。
衝撃の10分間。エックスサーバーの「クイックスタート」に救われた話
5年間も「WordPressは重労働だ」と思い込んでいた僕の呪いを解いてくれたのは、皮肉なことに、今の時代では当たり前となっていた**「クイックスタート」**という機能でした。
「どうせ、設定画面で何時間も格闘するんだろうな」 そう覚悟してエックスサーバーの申し込み画面を開いた僕を待っていたのは、拍子抜けするほどシンプルな入力フォームでした。
拍子抜けするほど簡単。ドメインもSSLも全部自動だった
かつての僕が「半日仕事」だと思っていた作業が、チェックボックス一つ、ボタン一つで次々と片付いていきました。
- ドメインの取得: 別のサイトで契約して、ネームサーバーを書き換える……なんて作業は不要。
- SSL設定: 「https」にするための面倒な証明書発行も、最初からセット。
- WordPressのインストール: データベース名やパスワードをメモして、configファイルを編集する手間もゼロ。
申し込みを終えて、メールを確認し、管理画面にログインする。 時計を見ると、まだ10分も経っていませんでした。
「えっ、これだけ?」 あまりの簡単さに、拍子抜けして笑いが出てしまったのを覚えています。あんなに怖がっていた「お城づくり」は、スマホで買い物をすることと、大差なかったんです。
結局、最大の壁は「技術」ではなく僕の「思い込み」だった
この10分間で、僕は自分自身に一番失望し、同時に一番救われました。
これまでの5年間、僕は**「昔の知識」という鎧**をガチガチに着込みすぎて、身動きが取れなくなっていただけだったんです。今のツールは、僕のような「1HPしか残っていない人間」が、いかに楽をして、いかに挫折せずにスタートできるかを徹底的に考えて作られていました。
「自分にはできない」「まだ早い」 そうやって自分を否定していたのは、技術のせいでも、環境のせいでもなく、ただの僕の**「思い込み」**でした。
重い鎧を脱ぎ捨てて、軽やかにボタンを押す。 それだけで、止まっていた5年という月日が、一気に動き出したんです。
【図解なし】40代・豆腐メンタル専用の「お城づくり」3ステップ
「サーバー設定」とか「ドメイン取得」なんて言葉を聞くだけで、頭が痛くなる。そんな僕らのために、手順を極限まで削ぎ落としました。 難しい図解なんて見なくていいです。やることは、スマホをポチポチするのと変わらない、たったの3ステップだけ。
ステップ1:サーバーという「土地」を借りる(スマホでOK)
まずは、自分のお城を建てる「土地」を確保します。 僕はエックスサーバーを選びました。理由は単純。**「みんなが使っていて、一番失敗がなさそうだから」**です。
1HPしか残っていない僕らにとって、「設定で詰まる」のは致命傷になります。だからこそ、王道のサーバーを選んで「クイックスタート」を使う。これだけで、地獄のような設定作業の9割をショートカットできます。
ステップ2:ドメインという「住所」を決める(直感でいい)
次に、お城の「住所」となるドメインを決めます。 僕の場合は「teraone.site」。
ここで「一生使うものだから」と悩みすぎて、3日くらい寝込んでしまうのが僕らの悪い癖です。でも、安心してください。名前なんて、後からいくらでも中身で上書きできます。 自分の名前でも、好きな言葉でもいい。直感で決めて、さっさと次に進みましょう。住所が決まれば、そこはもう「あなたの場所」です。
ステップ3:SWELLという「家具」を入れる(センスはAIに任せる)
最後は、お城の中を整える「家具」です。 僕は迷わず、WordPressテーマのSWELLを導入しました。
「デザインセンスがないから、CSSを勉強しなきゃ……」なんて思う必要はありません。SWELLなら、スイッチをパチパチ切り替えるだけで、プロが作ったような清潔感のあるブログが完成します。 色使いや配置に迷ったら、AIに「40代が落ち着ける配色を教えて」と聞けばいい。センスが必要な作業は、全部AIに丸投げしていいんです。
お城が建った瞬間に、世界の景色が変わった
たった10分。 それだけの時間で、僕の目の前には「自分だけの場所」が現れました。 これまで5年間、暗い部屋で天井を見上げていた僕にとって、そのログイン画面は、まるで暗闇に差し込んだ一筋の光のようでした。
誰にも頭を下げなくていい、自分だけの聖域
このブログ(お城)の中では、僕が王様です。 誰からも「納期はまだか」と詰められることはありません。 理不尽な修正依頼に、震える指で「承知いたしました」と打ち返す必要もありません。
- 嫌なクライアントはいない。
- マウントを取ってくる上司もいない。
- 自分のペースで、好きなことだけを書けばいい。
ここは、世界でたった一つの、僕の心が壊されないための**「聖域」**です。 「どこにも居場所がない」と絶望していた40代のおっさんに、ようやく安らげるシェルターが完成した瞬間でした。
「ここから20万稼ぐんだ」という、静かなワクワク感
もちろん、お城を建てただけでは1円にもなりません。 でも、不思議と不安はありませんでした。
「この場所(ブログ)を磨いていけば、家族を養えるようになる」 「AIという相棒がいれば、1HPの僕でも20万円というエベレストの頂上に辿り着ける」
そんな、根拠はないけれど確かな**「静かなワクワク感」**が、お腹の底から湧いてくるのを感じました。 派手な成功なんていらない。ただ、この場所を守り抜くことで、自分と家族の生活を守る。 そのための第一歩を踏み出せたという事実が、僕に「明日もまたPCを開こう」と思わせてくれたんです。

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